「その反応…やっぱし莉乃チャンかー♪
あ、俺の事覚えてる??」
は?
「いや…どっかで会いましたっけ?」
今日初めてのような………
「入学式の帰り道、莉乃チャンがヤンキーに襲われそうになった時に
俺が助けたんだよ?名前も言ったのに……」
「え、莉乃、海斗君に助けてもらったの!?」
ちょ、ちょっと待って……
一つ一つ戻っていかないと………
えーと………
「あぁ!!!!思い出した!」
あたしの大っ嫌いなヤンキーに襲われかけ、
あたしの大っ嫌いなヤンキーに助けられ、
あたしの頭がめちゃくちゃになったんだった。
「でも、名前の事は全く覚えていない…」
「ガーン!!!」

