クローン（CLONE）

綺麗な景色となりは海だった。
ふと、隣の湖を眺める、さっきのタクシーがミニカーのように小さく見える。
あゆかは隣の海まで、子供のようにはしゃいで駆け出していった。
それに連なり裕也、祐樹と綺麗に整った土の上を勢いよく駆け下りた。
でも、この土もゴミがで出来ているのだ・・・。
沖縄のように綺麗なビーチに綺麗な透き通ったスカイブルーの海水。
俺らはいっぱい遊んだ、水遊びをしたり、砂遊びをしたり。
その後ぐっすり寝てしまった。時刻は４時を過ぎていた。
裕也が真っ先に起き、全員を起こす。小島さんやスーパーマンも寝ていた。
皆で夕食にすることにした。バーベキューみたいなものだったらいいが、またパンをほおばった。無人島みたいな島が目の前に見える。

「なあ、祐樹俺ら何か悪いことしたかな？してないよな？」

「ああ、何もしてないよ。」祐樹が励ますように、大空を見上げ、綺麗な星を眺めた。

「夜景って綺麗だな。星なんか見えないもんな」

「うん。」小さく裕也はうなずく。

「俺らは何も悪くない、誰もができる中学校生活を単純に過ごしていただけだよ。」あゆかがまた、何かに気がつき、走っていく。

スーパーマンが

「やめろ。中は危険だ。」と表情を変え、懸命にしゃべっているが聞いていないのか聞こえていないのか。そのまま洞窟の中へ走っていってしまった。
スーパーマンも追いかけることはしなかった。まだ居るかは分からないし。
無邪気なあゆかを自由に遊んで欲しかったからだ。

小島さんは「いいな～、今の中学生は・・・。」と小さくしゃべった。

「小島さんは中学校のときどんな感じだったんですか？」祐樹が質問する。

「あの時はね、戦争でそんなことじゃなかったよ。」