クローン(CLONE)

もう最後だ、と思い「あー。」思わず叫んでしまった。汗がすごい。

「ねー、どうしたの?」

「起きて、大丈夫?」揺らされた祐樹は起きた。あゆか裕也大丈夫か?生きてる!!

「何で、驚いてるんだよ祐樹」

「不思議な奴だな。お前は」

「どうかしたか?」優しく裕也が声を掛ける。

「何だ、夢か。良かったー。」

「お前夢の中でも不幸だな。」笑いながら、裕也はしゃべっている。祐樹は本当にホッとした様な顔をしている。

「あっ、そうだ。」祐樹が突然大きな声を出して言う。

「さっき、思ったんだけど、TCNは水が駄目かもしれないよ。

「琵琶湖に行ってみない?」何故、Biwa-ko(琵琶湖)なのか分からなかったが一かバチかで行ってみる事にした。
小島さんも納得してくれたのか、まだ5時前というのに、すぐBiwa-ko(琵琶湖)をナビに設定し走ってくれた。裕也が持ってきたCDを皆で聞くことにした。
「夢の歌」この曲は小学校六年のときに先生と歌った卒業式の歌だ。
「俺たちはモンスター」この曲は、中学校の校内ランキング1位だった曲。Jpopかと疑いを持つほど。「素直」という曲を聞いているとこの雰囲気を忘れさせてくれたいろんな曲を聴いているうちに重い空気もだんだん癒されていった。

TCNは水が嫌いかもしれない。でも、まだ水が弱点と決まった訳ではない。
発見もしていないし、タクシー情報も電波は途絶えたまま。