クローン（CLONE）

先生が
「朝礼の時にそれくらいきちんと並んでくれたらな。」先生は気づいていた。
まあ、今ではそんなゲームも暇つぶしにはとても面白く感じた 。
「ちぇ、つまんねーの。」その言葉と同時に列が崩れていく。
今は男子トイレも女子トイレも関係ない。
こんな時に別にうれしくないけれど、トイレが終わった後、隣の売店に足を運ぶ。
今は売店もタダで何でも持っていける。
かつて一日前まで常識ではいけなかったことが良い。
常識はずれな事をしても問題ないのだ。
今の日本に常識が無い＝どんなことも問題ない。
そんなものなのだ。ＴＣＮがいなければ、何も言うことはない位最高だ。
でもいい事は決して長くは続かない。
あの、バブル景気が突然崩れたように。
先生は何でもタダのはずなのに、レジの上に全員分のパンやジュースすべての代金を置いてタクシーに戻った。 お金に困っている、
裕也は「俺にくれればいいのに～」
先生は「そうだな。」としか言ってくれなかった。
少し寂しい。
でも、裕也は気づいていない。
お金の価値なんか無いことに。
「おい、裕也！！喉に詰まらせるなよ。」先生が苦笑いしながらいう。
遊園地の観覧車とともにだんだん成田に近づいていく。
やっと成田空港の近くに近づいてきた。検問所には人の姿が無い。
成田はもうやられていますよ。

「何で分かるんですか？」さっきからやたらとタクシー情報が多いんですよね。
まあ行ってみないと分からないですが・・。
車も駐車場があるが面倒なので入り口に置いて中に入ることにした。
運転手さんが車の中で待っててくれるそうだ。
あたりはむしょうに静かである。
何かあったような。でも、中に入るが、人の姿が無い。
エレベーターは動いている。飛行機も飛んでいる？よく見えない。
少しずつ荷物を運ぶところに近づいていく。
まだ、何も見えない。
それを進むと、専門店がある。