クローン(CLONE)

あゆかは特に 得意なことなど無いが・・。
勉強は祐樹と同じくらい出来がよい。
祐樹より成績はいいかもしれない。
それより、この事件みたいなのがいつまで続くのだろうか先のことを考えるだけでため息が出てしまう。
昨日まで平和?だった日本がたった一日で変わるなんて予想外の展開だ。
しかも、東京都と神奈川県は結構近い。
いや、確実に隣にある。
先生が僕にさっき教えてくれた。
「祐樹そんなこともわかんねーのかよ。」
俺だったら分かったぜ。
裕也が自慢げに言う姿を見てあゆかは笑っていた。その笑顔を見れただけで俺は良かった。自然とあゆかの子とが好きになっていた、でも、なかなか伝えることが出来なかった。
俺は地理が苦手なだけだよ。
「うそつけー。」裕也はいつも俺の揚げ足を取る、でもあいつも優しいときもある。
期限日に提出し忘れていたものを裕也が「自分が期限日を間違えたんです。」と謝って提出をしに行ってくれたり。
本当にやさしい一面がある。
おい、みんなタクシー来たから乗れ、「見たら分かるって。」3人の声がそろった。
思わず先生も苦笑い。
タクシーの運転手も逃げる途中だったらしく、無料で乗せて行ってくれることになった。先生や俺らも全員で礼をする。
「えーっと、どこに行きますか?やっぱり成田ですよね。」運転手が強く勧めるのでハイとしか言いようが無かった。
カーナビに目的地を成田と設定する。
お知らせ音が鳴る。
もうすぐ、@@中学です。
この交差点を左に曲がってください。目的地まであと、100キロメートル、到着予定時間16時25分です。
現在の時刻は13時5分です。安全運転で御願いします。
カーナビには今の現状が伝わっていない。

次はこの先200メートルを右に曲がって下さい。スピード出しますからしっかり掴まっててください。