クローン(CLONE)

「あと、言い忘れていました。皆死んだ人は、心臓の位置に一ミリの狂いもなく刺されて死んでいたんですけど、どうも人間の仕業とは思えないのですが・・・。テレビ局等でも、人間ではないもしや宇宙人かなどと新聞でも、とりあえずどうにかしないと・・。」
 
「分かっておる。これは俺が起こした、事件だからな。」
 
「何ですと?」驚いた表情をしている。当たり前だ、俺と秘書しかしらない。
 
「おい、秘書を呼んで来い。」
 
「分かりました。少しお待ちください。」
 
「何ですか大統領?」
 
「TCNが逃げてしまったらしい、SPOにも動いてもらっているが、なかなか特定できないらしい。秘書、このTCN政策を国民に伝えるしかないか?」
 
「はい、そのことで私も今、伺おうとしたところです。」
 
「早速伝えますか?」

「待て、でも校長は5体が逃げたって言ってたよな?」
 
「はい。」
 
「おかしくないか?5体しかいないのに一日で200人も・・・。」
 
「おかしいと言われればおかしいですね。どうします、とりあえず5体とテレビ局に直ぐにNEWSを流せと要請しますか?」
 
「待て、まだいい。もう少し待とう。」

「でも、伝えた方がいいですよ。」初めて大きな声で大統領に逆らった。

「しょうがない。お前がそこまで言うなら。テレビ局につなげ。」