クローン(CLONE)

「なんで、先生の血は赤いの?」

「僕の血は白いのに?」

周りの生徒は、賛成というように、笑ったり暴れたりしている。
人を刺してはいけないと分からなかったのかもしれない。

でも、一番気がかりだったのが、TCNが自分で自分を刺す前に血が白いと分かったところだ。

校長がやってくる。

保健室に行き。包帯をぐるぐるに早く巻いた俺は校長の元に駆け寄った。

「校長!! 」 

「何で、そんなに焦っているんだ?」

「生徒は、日常の会話や生活の仕方から教えるべきです。」 

「いきなりどうした?」

「もう少しで殺されそうになったんですよ」

「だから、そんなときは赤いボタンを押せっていつも言ってるだろ!!」

「もし赤いボタンを押せばどうなるんですか?」

「生徒は?」

「多分、死ぬだろうな?」良く軽くそんな言葉がいえるな、そう思った。

「どうした、そんな顔をして生徒を殺すことが出来ないか?」

「俺がやってやろうか?試してみたったし。ちょうどいい」