それからのあたしは幸せだった。 敦のことも、思い出さないくらい 涼二との日々に夢中になってて… 学校にも通いだし、放課後には雅と遊びに行き 涼二をママパパに紹介したり… ママパパは涙を流して喜んでくれた。 全てが順調に行きすぎていた。 おかしい。何かがおかしい。あたしたちは忍び寄る魔の手に気づいていなかったんだ。