｢真優は、子供みたいだな｣
｢だって、涼二よりは５つ年下だもんっ。仕方ないでしょ｣
あたしが膨れると、涼二とあたしは目をあわせて笑った。
心から笑ったのなんて、いつぶりだろう。
涼二といると…
あたしの心の中の闇が本当に消えていくよ。
ずっと、涼二と一緒にいたい。
けど、弱いあたしはそんな簡単に幸せにはなれないんだね。
涼二、あたしはあのときまで本当にあなたから離れたくなかった。
ううん。あのあとも。
けど、あなたを苦しめたくなかったんだ、
大丈夫。あたしは強くなる。一人でも生きていけるくらい強くなる。
