ドクンドクン…

携帯を胸の前でギュッと握りしめる。

「敦…あ、やだ!!やだ!!」
アイツの名前は敦...


目の前に敦が現れる。
「真優。好きだよ。ずっと一緒にいよう」

「やだ…やめて…そんなの嘘ばっかり!!敦、あたしはあなたがほんとに好きだったのに!!敦!!」

「真優!!」


突然頬に痛みが走る。
はっ!!
目の前には敦はいなくて、かわりに真っ青なママとパパ。

「真優…」

あたしの頬を一筋の涙が伝った。