「ちょちょちょ!!ちょちょっと待って!!ストップ!」
目の前にある大きな建物を前にしてロボットの手を引いた。
「はい」
「ねえ、もしかして、マシンがある場所って…あそこ、じゃないよね?」
大学のすぐ隣に併設されている建物は、10階以上はあると見られるビル状のもので、見た感じ普通のビルと何ら変わりないのだが、目の前にはずらりと警備員が並んでいる。
「そうです」
「そうですって…どう考えても入るの無理でしょ」
「そうですね。あの中に入るにはパスポートが必要です」
「パスポート?何それ」
「国の発行したID付きのパスポートです。トラベラー以外の出入りは禁止なので、一般人及びロボットの侵入は禁止されています」
「どうしてそれを先に言ってくれないの?来た意味ないじゃない」
「侵入するつもりですか?」
「でも出来ないんでしょ!?」
溜息だけを残し、来た道を戻る。
やはり、簡単には戻れないのだ。


