「それ、故障してるんじゃない?暴走する前に修理に出した方がいいよ」
親切に教えてくれたおじさんはそれだけ言うと私たちを置いてブース内へ消えていく。
「故障…」
記憶がフラッシュバックする。
あの時だ。
私が、蹴飛ばした時、目にERRORの文字が出ていた。
きっとそのせいだ。
「ねえ、私が誰だかわかる?」
そう尋ねると梓は首を傾げる。
「じゃあ…この人は?」
タブレットに写る平の写真を見せても、梓は首を傾げた。
端末に写る『マシン』の文字。
「…行こう」
多くの視線から逃れるように、ロボットの梓の手を引き、出口へと向かった。


