覚束ない足取りで、やっとのことでベンチに腰を下ろす。


すぐに違和感を覚え座元を見ると、タブレット端末を踏みつけていたことに気づいた。

隣に置いてしまおうとしたが、弾みで点灯したタブレットの画面内に『平』の文字があることに気付き、そのまま膝上に置いて開いてみる。


手探り状態でそれを扱うと、中は雑誌のようなものだった。


ヒューマノイドの人工知能プログラムについて。


大まかに言えばそんなことが書かれているようだが、難しい用語ばかりが連なる項に頭が痛くなり、とても細かく読む気にはなれない。



スライドしていると、最後の項の下部に、平の写真と、経歴が載っていた。



7歳で人口頭脳を自ら製作し、その年に親元を離れ、アメリカに留学。

その後、研究を重ね、12歳で日本の大学で研究を始める。

13歳で所謂、人間の心のプログラムを完成させ、同時に海外のチームで製造したヒューマノイドロボットに改良を加え、日本で完成させた。


要約すれば、そこにはそのようなことが書かれている。