「君も、そのひとりじゃないのか?」
率直に聞かれ平静を失い、思わず立ち上がる。
「いえ、いや、私は―」
「嘘をつく必要なんてない。それとも君はトラベラーなのか?」
「いえ!…違います」
「薄々、気づいてはいたんだ。平を知らなかったり、歴史や、タイムマシンのことを知りたがったり」
「まあ…です、よね」
肩の力が抜け座りこむ私を横に、お爺さんは残った紅茶を飲み干し大きな溜息を吐きだした。
「さて、君はどうやってこの世界に来たのか、覚えているかい?」
「いえ、わかりません。ただ、目が覚めたらここに来ていたということしか」


