桜が振られて、悲しくもなったけど
本音は嬉しかった。

ただ桜が振られた理由が気になった。

『好きな人がおるけん、ごめん』

やっぱおるんやーと、確信して
おちこんだ。

桜は「振られたけどすっきりしたし、前に進める。
春本当ありがと。一番協力してくれたし一番助けられた。」
って優しい言葉を私に言ってくれた。

それなのに私はこんなにいい友達を裏切るような…


それからはとにかく桜に罪悪感いっぱいで
桜に対しての態度が少し変わったかも。


それから同じクラスで一番仲の良い友達だけに平野が実は好きなことを話した。

その子は桜と仲よくて桜が好きだったことを知っていた。

やけどうちもこの罪悪感を抱えるのは辛くてもう我慢の限界で
その子にすべてをはなした。

話す力ってすごいね。

いっきに肩のちからが抜けて楽になった。



その子は、「好きになったもんは仕方ないし、好きになったらそういう風に思うのはふつうさと思うけんそんなに罪悪感をもたなくていいと思うよ」と言ってくれた。


この秘密の恋心を知ってるのはその子だけ。

それから一年、ずっと平野を思いつづけた。