「何ですかコレ?」 「開けてごらん」 蛍は言われるまま木箱を開けた 中に入っていたのは 「ロザリオ?」 黒と白のふたつのロザリオが皮紐でくくられた首かけだった 「それは君のお祖母様から預かっていたものなんだ、君が14歳になったら渡して欲しいと頼まれていてね」 「ばあちゃんから?でも何で14になったらって…」 「それはね、君の力が強まり始まる年齢だからだよ」