この教会の神父こと《コットン・マグベイル》が丸い眼鏡の下に優しい笑顔を作って蛍に話しかけた

「久しぶりですマグベイルさん」

蛍は立ち上がって軽くお辞儀した

「その様子だと喧嘩はしなくなったみたいだね。だいぶ表情が柔らかくなったようだ」

「その話はしないで下さいよ!」

「あははっ、そうだった、すまないね~…そうだ忘れる所だった」

とマグベイルはゴソゴソと思い出したように蛍にひとつの小さな木箱を渡した