ヴァイオリンを弾いていたのは 「ラスティ」 ラスティがヴァイオリンを立って弾いていた 流れるように柔らかい 何処か刹那そうに愛おしむように 大切な物を包むようなその曲は蛍は今まで聞いた事が無い曲だった 声に気づいたラスティはちらっと蛍を見て演奏をやめた 「悪い、起こしたか?」 「いや、何かこっちこそ演奏の邪魔してすいません」