合格発表までの時間が、非常に長く感じられた。



合格発表の日、どきどきしながら、合格発表掲示板の前に立ち、自分の番号を探す。


そして・・・、


わたしの番号は確かにそこにあった。


夢が現実へとぐっと近づいた瞬間だった。



すぐさま、わたしは両親と剛と梓に電話し、結果を報告した。


みんな、とても喜んでくれた。


お母さんは、今夜はごちそうを作ってくれるつもりらしい。


お父さんでさえ、今日だけは興奮気味にしゃべってくる。



梓は電話の向こうで、飛び上がって喜んでくれた。


自作のお祝いソングまで歌ってくれた。



剛は、自分のことのように喜んでくれた。


大学に合格することができたのは、剛の支えがあったから。



わたしは受験票を手に持ったまま、空を見上げた。


わたしがこうして、がんばることができたのは、美幸が天国から応援してくれたから。