☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

剛がわたしの胸に手を当てた。


どきどきするあまり、軽く目を閉じると、剛がこう言う声が耳に聞こえてきた。


「美里の心臓、すごいどきどきしてる。心拍数100以上あるな・・・。」


「剛ったら、わたしは患者じゃないんだからね!」


わたしは目を開けると、ぷいっと横を向いた。


「おれの心臓も、同じくらいどきどきしてるよ。ほら、さわってみる?」


剛はわたしの手を取り、彼の胸に手を当てさせた。


「あっ、ほんとだ。剛の心臓もすごいどきどきしてる。」



「だろ?」


わたしたちは暗闇の中で微笑みあった。


それから剛は、急に真面目な表情になって、わたしにこうたずねた。


「美里、ちゃんとピル飲んでる・・・?」



「うん・・・。」


「毎日、忘れずに飲んでる?」



「うん・・・。」



「今日もちゃんと、飲んだ?」



「飲んだよ・・・。なんか、剛の聞き方、病院の先生みたい・・・。」