剛がわたしの胸に手を当てた。
どきどきするあまり、軽く目を閉じると、剛がこう言う声が耳に聞こえてきた。
「美里の心臓、すごいどきどきしてる。心拍数100以上あるな・・・。」
「剛ったら、わたしは患者じゃないんだからね!」
わたしは目を開けると、ぷいっと横を向いた。
「おれの心臓も、同じくらいどきどきしてるよ。ほら、さわってみる?」
剛はわたしの手を取り、彼の胸に手を当てさせた。
「あっ、ほんとだ。剛の心臓もすごいどきどきしてる。」
「だろ?」
わたしたちは暗闇の中で微笑みあった。
それから剛は、急に真面目な表情になって、わたしにこうたずねた。
「美里、ちゃんとピル飲んでる・・・?」
「うん・・・。」
「毎日、忘れずに飲んでる?」
「うん・・・。」
「今日もちゃんと、飲んだ?」
「飲んだよ・・・。なんか、剛の聞き方、病院の先生みたい・・・。」
どきどきするあまり、軽く目を閉じると、剛がこう言う声が耳に聞こえてきた。
「美里の心臓、すごいどきどきしてる。心拍数100以上あるな・・・。」
「剛ったら、わたしは患者じゃないんだからね!」
わたしは目を開けると、ぷいっと横を向いた。
「おれの心臓も、同じくらいどきどきしてるよ。ほら、さわってみる?」
剛はわたしの手を取り、彼の胸に手を当てさせた。
「あっ、ほんとだ。剛の心臓もすごいどきどきしてる。」
「だろ?」
わたしたちは暗闇の中で微笑みあった。
それから剛は、急に真面目な表情になって、わたしにこうたずねた。
「美里、ちゃんとピル飲んでる・・・?」
「うん・・・。」
「毎日、忘れずに飲んでる?」
「うん・・・。」
「今日もちゃんと、飲んだ?」
「飲んだよ・・・。なんか、剛の聞き方、病院の先生みたい・・・。」


