☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

高校三年生は、これから自分が進む進路を決める年だ。


わたしはこれまで進路のことを、漠然としか考えたことがなかった。


大学へ行くのか、専門学校に行くのか、働くのか、それとも違う別の道に進むのか。


わたしは、決めなければならない。




日曜日。


二人でデートをしたあと、剛のアパートに行き、彼と二人でソファーの上で、くつろいでいたとき、わたしは進路のことを何気なく口に出した。


「あのね、進路のこと、真面目に考えないといけないんだけど・・・。でも自分でも何をしたいのか、まだよく分からないの。

わたしは剛みたいに、お医者さんになりたいとか、具体的に将来のことを、今まで考えたことがなかったから・・・。」


「高校生で、将来なりたい職業を決めてる人は、案外少ないかもしれないな。」


剛は言った。


「美里の夢は何って、おれに聞かれたら、何て答える?」


「うーん・・・。」


わたしは考え込んだ。


一つだけ、思いつくものがある。



「どんなことでもいいから、おれに言ってみて。」


「ううん・・・。恥ずかしいから、やめとく。」


「そんなこと言われたら、余計気になるなぁ。美里、教えないとこうするぞー。」


剛はわたしをひざの上に乗せると、脇腹をこちょこちょとくすぐり始めた。


わたしが梓にからかわれたときに、こうするのを見て、剛がまねするようになったのだ。