☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

「みじめ?あんたのどこが、みじめなの?わたしを学校から追い出して、鼻高々だったくせに。」


わたしは再び利栄子をにらみつけた。


「美里が学校来なくなってから・・・、わたしがいじめられるようになったんだ・・・。」


利栄子は、小さな声でぼそりと言った。


「えっ・・・?利栄子が・・・?」


わたしは利栄子の思いがけない言葉に愕然とした。


「自業自得だよね・・・。」


利栄子は寂しそうな顔をした。


中学校で最後に見た、あの誇らしげな表情からは、とうてい想像できないような表情をしている・・・。



「学校ではゴミ扱いされて、克之くんには振り向いてもらえなくて・・・。学校には、わたしの居場所はもうなかった。

それにあの頃、親が離婚することになって、家中が暗い感じで、なんか、自分の家にも居場所なくて・・・。

実を言うと、美里のこといじめたのも、親が毎日けんかばかりしてて、むしゃくしゃして、ついあんなこと、しちゃったんだ・・・。

今思うと、あんなひどいことして、本当にすまなかったと思ってる・・・。」




利栄子の両親、離婚したんだ・・・。


わたしは思った。


前に、幸せな子は、いじめなどしないと聞いたことがある・・・。


いじめをするのは、家族の愛情を感じられなかったり、家庭内に問題があったり、孤独を抱えている子が多いと・・・。



「それで、いじめられてからは、どうしてたの・・・?」


わたしは利栄子にたずねずにはいられなかった。