☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

剛と一緒に寝室のドアを開けて居間に入ると、ちょうど梓も目覚めたところだった。


「あれー、なんか、きのうの記憶がないんだけど・・・。」


梓はねぼけ眼で言った。


「ジュースと間違えて、カクテル飲んで、そのままそこで寝たんだよ。」


剛が説明した。


「えーっ?そうだったの?」


「うん。ところで頭痛はない?」


「うん。大丈夫みたい。あぁ、よく寝た。」


梓はソファーから起き上がると、大きく背伸びをした。


それからプレゼントを取り出すと、わたしに差し出した。


「美里、お誕生日おめでとう!」


「ありがとう!」


わたしは誕生日プレゼントを受け取った。


梓からのプレゼントは、かわいい赤いバッグだった。


「ねぇ、そのネックレス、お兄ちゃんからのプレゼント?」


梓はわたしの首元を見て言った。


「うん、そうだよ。」


わたしはうなずいた。


「彼女に赤いチューリップのイヤリングとネックレスあげて、しかも本物のチューリップの花束もあげるなんて、お兄ちゃん、なかなかロマンチックなことするねぇ。

でも今年の花束は、赤じゃなくて、紫なんだね。」



「うん、そうなの。剛に花言葉聞いたんだけど、教えてくれないんだ。梓は、紫のチューリップの花言葉、何か知ってる?」