☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

そのとき剛が目を開けた。


「17歳の誕生日、おめでとう!」


剛はそう言って、ベッドの下から花束を取り出すと、わたしに差し出した。


チューリップの花束。


でも今年は赤ではなく、紫のチューリップの花束だ。


「どうもありがとう!」


わたしは花束を受け取った。


「そのネックレスは誕生日プレゼント。イヤリングとおそろいだよ。美里が眠ってる間に、こっそり首にかけといたんだ。」


剛は微笑んで言った。


「剛、ありがとう!とっても嬉しいよ!」


わたしはベッドの上で、剛に抱きついた。


剛はわたしを抱きしめて、わたしの髪を優しくなでてくれた。



「剛、紫のチューリップの花言葉って何?」


わたしは花束を見つめながら剛にたずねた。


「秘密。」


剛は一言そう答えた。


「ねぇ、教えてよ。」


わたしはせがんだ。


「これからもずっと一緒にいたいから、紫のチューリップをあげたんだ。」


剛はそう言うと、にっこりした。


花言葉は教えてくれなかったけれど、剛が言いたいことは分かった。