こうして秋は過ぎていき、冬が訪れた。
十二月。
今年もクリスマスイブがやってくる。
今年のクリスマスイブも剛のアパートで、わたしと剛と梓の三人でパーティーを開くことにしていた。
迷ったけれど、今年もクリスマスイブには、真紅のワンピースは着ないことにした。
このワンピースを着るのは、剛と二人きりで、特別な時間を過ごすときまでとっておこう。
わたしは黒のアンサンブルのニットを着て、去年両親からもらった白いスカートをはいた。
梓からもらったあの白い帽子をかぶれば、出発の準備は完了だ。
わたしはクリスマスの飾りつけをした窓辺に行くと、美幸のためにクリスマスケーキをお供えし、手を合わせた。
お母さんは、これからクリスマスパーティーに行ってきます。
美幸はこの甘くておいしいクリスマスケーキを食べてね。
わたしはバッグを持って外に出ると、自転車に乗って、剛の住むアパートへと出発した。
剛の住む号数のドアの前に着き、ベルを鳴らすと、剛がドアを開けてくれた。
部屋の中では、梓が待っていた。
わたしたちは去年と同じように、それぞれが用意しておいた料理をテーブルの上に並べ、キャンドルに火を灯した。
十二月。
今年もクリスマスイブがやってくる。
今年のクリスマスイブも剛のアパートで、わたしと剛と梓の三人でパーティーを開くことにしていた。
迷ったけれど、今年もクリスマスイブには、真紅のワンピースは着ないことにした。
このワンピースを着るのは、剛と二人きりで、特別な時間を過ごすときまでとっておこう。
わたしは黒のアンサンブルのニットを着て、去年両親からもらった白いスカートをはいた。
梓からもらったあの白い帽子をかぶれば、出発の準備は完了だ。
わたしはクリスマスの飾りつけをした窓辺に行くと、美幸のためにクリスマスケーキをお供えし、手を合わせた。
お母さんは、これからクリスマスパーティーに行ってきます。
美幸はこの甘くておいしいクリスマスケーキを食べてね。
わたしはバッグを持って外に出ると、自転車に乗って、剛の住むアパートへと出発した。
剛の住む号数のドアの前に着き、ベルを鳴らすと、剛がドアを開けてくれた。
部屋の中では、梓が待っていた。
わたしたちは去年と同じように、それぞれが用意しておいた料理をテーブルの上に並べ、キャンドルに火を灯した。


