☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

こうして秋は過ぎていき、冬が訪れた。



十二月。


今年もクリスマスイブがやってくる。


今年のクリスマスイブも剛のアパートで、わたしと剛と梓の三人でパーティーを開くことにしていた。


迷ったけれど、今年もクリスマスイブには、真紅のワンピースは着ないことにした。


このワンピースを着るのは、剛と二人きりで、特別な時間を過ごすときまでとっておこう。




わたしは黒のアンサンブルのニットを着て、去年両親からもらった白いスカートをはいた。


梓からもらったあの白い帽子をかぶれば、出発の準備は完了だ。


わたしはクリスマスの飾りつけをした窓辺に行くと、美幸のためにクリスマスケーキをお供えし、手を合わせた。



お母さんは、これからクリスマスパーティーに行ってきます。


美幸はこの甘くておいしいクリスマスケーキを食べてね。




わたしはバッグを持って外に出ると、自転車に乗って、剛の住むアパートへと出発した。


剛の住む号数のドアの前に着き、ベルを鳴らすと、剛がドアを開けてくれた。


部屋の中では、梓が待っていた。


わたしたちは去年と同じように、それぞれが用意しておいた料理をテーブルの上に並べ、キャンドルに火を灯した。