☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

夢から覚めたとき、わたしはとてもあたたかい気持ちになっていた。


そのとき、わたしは理解した。


かつてお坊さんがわたしに言ってくれたこと。


そして剛がわたしに繰り返し言ってくれた言葉の意味を。


美幸の笑顔は、わたしを幸せにする。


そしてわたしの笑顔は、美幸を幸せにする――。





秋。


紅葉の季節がやってきた。


わたしと剛とともにあの場所に行った。


二人で初めて互いの胸の内を話した場所。


あの空の近い場所へ。


わたしたちはあの日のように、景色を眺めながらお弁当を食べた。


そしてどこまでもつづく青い空を二人で眺めていた。





秋には、高校の修学旅行があった。


色々なところを見て回り、自由行動のときは梓と二人で歩き回って、おみやげを買ったりした。


修学旅行は、高校時代の楽しい思い出の一つとなった。