二人の人生は、もはや彼らだけのものではなく、赤ちゃんとともにある。
養育費や生活費など、子育て以外にも、厳しい現実に直面することもあるだろう。
それでも由衣と晃司なら、きっと乗り越えて行けると、わたしは信じている。
夏休み前に、由衣は高校を中退することになった。
最後の登校の日、由衣はなごりおしそうに教室を見回しながらこう言った。
「わたしは漫画家になりたいから、別に高校にはそんなに行きたかったわけじゃないの。
でもいざここを去るとなると何だかちょっと寂しい気分。
でもわたしにとっては、赤ちゃんのほうが大事だから、高校やめることは全然後悔しないよ。
それに高校やめて、ママになっても、漫画家目指すことはできるから。」
「由衣ならきっと、子育てと漫画家デビュー、両方できるよ。」
わたしは言った。
「うん、きっとそうだよ。わたしたち、由衣のこと応援してるからね。」
梓も言った。
「ありがとう。」
由衣は明るく微笑んだ。
「由衣はこれから体に気をつけて、元気な赤ちゃん産んでね。」
「赤ちゃん生まれたら、わたしたちにも知らせてね。」
「うん!」
由衣はわたしたちの言葉にうなずいた。
養育費や生活費など、子育て以外にも、厳しい現実に直面することもあるだろう。
それでも由衣と晃司なら、きっと乗り越えて行けると、わたしは信じている。
夏休み前に、由衣は高校を中退することになった。
最後の登校の日、由衣はなごりおしそうに教室を見回しながらこう言った。
「わたしは漫画家になりたいから、別に高校にはそんなに行きたかったわけじゃないの。
でもいざここを去るとなると何だかちょっと寂しい気分。
でもわたしにとっては、赤ちゃんのほうが大事だから、高校やめることは全然後悔しないよ。
それに高校やめて、ママになっても、漫画家目指すことはできるから。」
「由衣ならきっと、子育てと漫画家デビュー、両方できるよ。」
わたしは言った。
「うん、きっとそうだよ。わたしたち、由衣のこと応援してるからね。」
梓も言った。
「ありがとう。」
由衣は明るく微笑んだ。
「由衣はこれから体に気をつけて、元気な赤ちゃん産んでね。」
「赤ちゃん生まれたら、わたしたちにも知らせてね。」
「うん!」
由衣はわたしたちの言葉にうなずいた。


