☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

30分ほどして、晃司が由衣の家にやってきた。


晃司は突然梓から呼び出され、一体何事だろうかという表情をしている。



「晃司、由衣からあんたに話しあるから。」


梓は晃司を由衣の前に座らせると言った。


二人は向かい合ったまま、じっとしていた。


由衣はちゃんと話せるだろうかと、やや二人からはなれたところから、心配しながら二人の様子を見ていると、ついに由衣が口を開いた。



「晃司くん、わたし・・・、できちゃったの・・・。」


「できたって・・・?」


晃司はきょとんとして、たずね返した。


「赤ちゃんが、できちゃったの・・・。」



二人の間に沈黙が流れる。


晃司は、ぽかんと口を開けている。




わたしはかっちゃんに妊娠のことを打ち明けた日のことを思い出していた。


かっちゃんは産んでもいいって言ってくれるのではないかと、半ば期待していた。


でもあのとき・・・、かっちゃんの口から出た言葉は、産むなという言葉だった。


おそらく由衣も、心の中では不安でいっぱいなのだろう・・・。


晃司の口からどのような言葉が返ってくるのか・・・。


もし産むなと言われたら・・・。