☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

トイレには幸い、わたしたちの他には誰もいなかった。


由衣は検査薬を持って、トイレの中に入った。


わたしと梓は閉じられたトイレのドアのそばに立ったまま、結果が出るのを待っていた。


「由衣・・・?」


「どうだった・・・?」


ドアに向かって話しかけても返事がない。


わたしと梓はだんだん心配になってきた。




しばらくして、由衣がトイレのドアを開けて出てきた。


由衣は今にも泣き出しそうな顔をしている。


由衣の手に握られた妊娠検査薬には、赤い線がくっきりと出ている。


明らかに陽性反応だ。


「あした土曜日だし、一緒に病院に行こう。」


わたしは由衣に言った。


わたし自身、動揺している。


でも由衣はもっと動揺しているのだから、わたしはしっかりしていなければ・・・。


由衣は小さくうなずいた。