剛は今ここで、一緒に空を見ながら、美幸にお祈りしようと言ってくれた。
もしかすると、剛と同じ日に生まれていたかもしれない美幸のために。
わたしたちは一緒に空を見上げ、手を合わせて、美幸にお祈りした。
去年の五月。
夢の中で、美幸は泣かないでと言って、わたしの涙をふいてくれた。
わたしの笑っている顔のほうが好きだと言ってくれた。
だから・・・、
今年は泣かない・・・。
本当は、今にも泣いてしまいそうだけれど・・・、美幸のために笑顔を見せよう・・・。
わたしは空に向かって、そっと微笑みかけた。
真赤なチューリップをバックに、剛と一緒に撮った写真は、剛からもらったクリスマスプレゼントの写真立てに入れて飾った。
この写真を見れば、いつも剛と一緒にいる気分になれる。
五月は過ぎてゆき、六月の初め。
ある思いがけない出来事が起きる。
もしかすると、剛と同じ日に生まれていたかもしれない美幸のために。
わたしたちは一緒に空を見上げ、手を合わせて、美幸にお祈りした。
去年の五月。
夢の中で、美幸は泣かないでと言って、わたしの涙をふいてくれた。
わたしの笑っている顔のほうが好きだと言ってくれた。
だから・・・、
今年は泣かない・・・。
本当は、今にも泣いてしまいそうだけれど・・・、美幸のために笑顔を見せよう・・・。
わたしは空に向かって、そっと微笑みかけた。
真赤なチューリップをバックに、剛と一緒に撮った写真は、剛からもらったクリスマスプレゼントの写真立てに入れて飾った。
この写真を見れば、いつも剛と一緒にいる気分になれる。
五月は過ぎてゆき、六月の初め。
ある思いがけない出来事が起きる。


