☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

剛は今ここで、一緒に空を見ながら、美幸にお祈りしようと言ってくれた。


もしかすると、剛と同じ日に生まれていたかもしれない美幸のために。


わたしたちは一緒に空を見上げ、手を合わせて、美幸にお祈りした。



去年の五月。


夢の中で、美幸は泣かないでと言って、わたしの涙をふいてくれた。


わたしの笑っている顔のほうが好きだと言ってくれた。


だから・・・、


今年は泣かない・・・。


本当は、今にも泣いてしまいそうだけれど・・・、美幸のために笑顔を見せよう・・・。


わたしは空に向かって、そっと微笑みかけた。




真赤なチューリップをバックに、剛と一緒に撮った写真は、剛からもらったクリスマスプレゼントの写真立てに入れて飾った。


この写真を見れば、いつも剛と一緒にいる気分になれる。




五月は過ぎてゆき、六月の初め。


ある思いがけない出来事が起きる。