☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

女の子たちはあっけに取られた顔で、わたしの顔を見つめている。


返す言葉も見つからない様子だ。


梓もびっくりした顔で、こちらを見つめている。




わたしは梓の手を引っ張って、女の子たちのテーブルからはなれた。


お会計をすませて、カフェから出ると、梓はびっくりした表情を浮かべたままこう言った。


「さっきの美里、いつもの美里と全然違ったけど・・・。」


「わたし、ああいうことを平気で言う人たちが許せないの。」


わたしは梓に言った。


「だから我慢できなくて・・・、思わずあの子たちに怒鳴っちゃった・・・。」


「美里が言ったことは、正しいよ。わたしだって、美里の言ったこと聞いてて、そのとおりだと思ったもん。

あの子たち、美里の言ったことを聞いて、少しは考えをあらためるといいね。」


「うん、そうだといいけど・・・。」



さっきの女の子たちのように、セックスを軽く考えてしまっている人たちは、他にもたくさんいるだろう。


自分は簡単には妊娠しない。


避妊しなくたって大丈夫。


わたし自身、妊娠するとは思わずに、かっちゃんとセックスして、妊娠してしまった。


一人、一人が真面目に性のことを考え、正しい知識を持っていれば、望まない妊娠や、中絶によって絶たれる命、性病に感染する人、エイズにかかる人は、少なくなるだろうに・・・。