両親からのプレゼントは、裾にレースのついた白いスカートだった。梓からもらった帽子と合わせたら、よく合いそうだ。
剛からもらった花束をいけるための花瓶を探していると、お母さんがちょうどよい大きさの花瓶を探し出してくれた。
花瓶に水を入れて、チューリップの花をいけていると、お母さんがふとこんなことを言った。
「赤いチューリップ、懐かしいな。」
「懐かしいって?」
わたしはお母さんにたずねた。
「昔、お父さんからもらったの。」
「えっ?お父さんから!?」
わたしは思わず、驚きの声を上げた。
お父さんがお母さんに花束をあげているところなんて、全然想像できない・・・。
そもそもお父さんが花屋に花を買いにいったことがあるなんて、それだけで驚きだ・・・。
「そうよ。」
お母さんは昔を思い出すように、夢見る口調で言った。
「まだお父さんもお母さんも大学生で、付き合う前だった。でもね、お父さんたら、わたしに強引に花束を渡したとたん、何も言わずにどこかに行ってしまったの。」
「ふーん。それで?」
「そのときはよく分からなかったんだけど、あとからそれが、愛の告白だったってことが分かったの。」
「愛の告白?」
剛からもらった花束をいけるための花瓶を探していると、お母さんがちょうどよい大きさの花瓶を探し出してくれた。
花瓶に水を入れて、チューリップの花をいけていると、お母さんがふとこんなことを言った。
「赤いチューリップ、懐かしいな。」
「懐かしいって?」
わたしはお母さんにたずねた。
「昔、お父さんからもらったの。」
「えっ?お父さんから!?」
わたしは思わず、驚きの声を上げた。
お父さんがお母さんに花束をあげているところなんて、全然想像できない・・・。
そもそもお父さんが花屋に花を買いにいったことがあるなんて、それだけで驚きだ・・・。
「そうよ。」
お母さんは昔を思い出すように、夢見る口調で言った。
「まだお父さんもお母さんも大学生で、付き合う前だった。でもね、お父さんたら、わたしに強引に花束を渡したとたん、何も言わずにどこかに行ってしまったの。」
「ふーん。それで?」
「そのときはよく分からなかったんだけど、あとからそれが、愛の告白だったってことが分かったの。」
「愛の告白?」


