☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

両親からのプレゼントは、裾にレースのついた白いスカートだった。梓からもらった帽子と合わせたら、よく合いそうだ。




剛からもらった花束をいけるための花瓶を探していると、お母さんがちょうどよい大きさの花瓶を探し出してくれた。


花瓶に水を入れて、チューリップの花をいけていると、お母さんがふとこんなことを言った。


「赤いチューリップ、懐かしいな。」


「懐かしいって?」


わたしはお母さんにたずねた。


「昔、お父さんからもらったの。」


「えっ?お父さんから!?」


わたしは思わず、驚きの声を上げた。


お父さんがお母さんに花束をあげているところなんて、全然想像できない・・・。


そもそもお父さんが花屋に花を買いにいったことがあるなんて、それだけで驚きだ・・・。



「そうよ。」


お母さんは昔を思い出すように、夢見る口調で言った。


「まだお父さんもお母さんも大学生で、付き合う前だった。でもね、お父さんたら、わたしに強引に花束を渡したとたん、何も言わずにどこかに行ってしまったの。」


「ふーん。それで?」


「そのときはよく分からなかったんだけど、あとからそれが、愛の告白だったってことが分かったの。」


「愛の告白?」