☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

「よかった。」


剛もにっこりした。


「美里ちゃんの大切な人にも、オルゴール聞かせてあげたら、きっと喜ぶよ。」



わたしには、剛が誰のことを言っているのか分かった。


剛は美幸のことを言っているのだ。



「うん、そうする。」


わたしは大きくうなずいた。




お昼近くまでゆったりと過ごしてから、きのうのあとかたづけをして、わたしと梓は剛の部屋をあとにすることにした。


まず梓が先に出て、外で待っていた。


あとからわたしもブーツをはいて、外に出ようとしたとき、ふいに剛がわたしを呼び止めた。


彼はわたしに何か言おうとしているようだったけれど、結局何も言わなかった。


わたしたちは新年にまた会う約束をして別れた。




帰り道の途中で梓と別れ、一人で自転車に乗って家に帰り着くと、わたしはプレゼントや花束を抱えて家の中に入った。


「ただいま。」


「美里、お誕生日おめでとう!」


家に入るなり、お母さんがわたしにお祝いの言葉を言った。


「あら、ずい分とたくさんプレゼントもらったのね。お母さんとお父さんからもプレゼントあるから、あとで見てね。」


「うん、ありがとう!」


わたしはお母さんに向かってにっこりした。