しばらくして、サンタクロースの衣装を着た剛が寝室から出てきた。
白髭はなかったけど、それでも剛はわりと衣装が似合っていた。
若い頃のサンタクロースみたいだ。
この格好で、プレゼントを配ったりしたら、子供たちの人気者になりそうだ。
「お兄ちゃん、すごい似合う!」
梓ははしゃいで言った。
「うん、似合う!似合う!」
わたしも言った。
「そ、そうかな・・・。」
剛はやや複雑な表情を浮かべつつも、笑ってみせた。
「サンタさーん、プレゼントは?」
梓はさっそくねだった。
「はいはい。」
剛は部屋のすみのタンスの中からプレゼントを二つ取り出すと、わたしと待ちきれない様子でうずうずしている梓に、一つずつ差し出した。
「お嬢さんたち、メリークリスマス!」
白髭はなかったけど、それでも剛はわりと衣装が似合っていた。
若い頃のサンタクロースみたいだ。
この格好で、プレゼントを配ったりしたら、子供たちの人気者になりそうだ。
「お兄ちゃん、すごい似合う!」
梓ははしゃいで言った。
「うん、似合う!似合う!」
わたしも言った。
「そ、そうかな・・・。」
剛はやや複雑な表情を浮かべつつも、笑ってみせた。
「サンタさーん、プレゼントは?」
梓はさっそくねだった。
「はいはい。」
剛は部屋のすみのタンスの中からプレゼントを二つ取り出すと、わたしと待ちきれない様子でうずうずしている梓に、一つずつ差し出した。
「お嬢さんたち、メリークリスマス!」


