「お兄ちゃん、美里とは気が会うんだろうね。多分、美里のこと、好きなんじゃないかな。」


「えっ・・・?」


わたしは梓の言葉にどきっとした。


「もう一人のかわいい妹としてね!」


梓は付け加えた。


「それにしても知らないうちに、美里がうちのお兄ちゃんと仲良くなってたなんて!なーんか、意外。」


「梓に言ったら、からかわれると思って、黙ってたの。」


「でもほんとに、兄妹だけの間柄なの??」


梓が再び詮索のまなざしを向けた。


「もしかして、美里はお兄ちゃんにLOVEとか・・・?」


「もう、梓ったら!冗談よしてよ!」


わたしは梓の頭を軽くぽかぽかとたたいた。


「でもなーんか、顔赤くなってない?」


梓はわたしの攻撃から逃れながら、からかいつづける。


「それは、寒いからだって!」


「どうかなぁ?」


「梓、またくすぐってあげようか!?」


「それだけは、やめてー!!」