☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

剛になら、話せる――。


そう思った。


大切な人を失う悲しみを、剛は知っているから――。


でも決して怖くないわけじゃない。


剛から軽蔑されるのではないかという不安が、苦しいほどに胸に沸きあがってくる。


わたしは赤ちゃんの命を奪ってしまった・・・。


軽蔑されて当然だ・・・。


剛は人の命を救おうとしているのに、わたしは大切な命を奪ってしまったのだから・・・。


でもたとえこの先ずっと、剛に嫌われることになっても・・・、


それでも・・・、


剛には話そう――。



「わたし・・・、とても大切な人を失ったの・・・。」


わたしは口を開くと、静かに言った。


「わたしの・・・赤ちゃんを・・・。」



しばしの間、沈黙が流れた。


わたしは剛の目を見ることができなかった。


剛がどんな目で、わたしを見つめているのか、それを知るのが怖かった。