☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

交番までたどりつくと、わたしたちは事情を説明して、酔っ払いを警察官に引き渡した。


酔っ払いは、まだわめきつづけている。


交番から出ると、わたしと剛はようやく息をついた。


「どこもけがはない?」


剛は心配そうにたずねた。


「うん・・・、大丈夫。」


わたしは言った。


腕をつかまれたところが、ちょっと赤くなっているだけだ。


「ごめん。もっと早くおれが来てたら、よかったんだけど・・・。」


「ううん。助けてくれて、嬉しかった。どうもありがとう。」


わたしは軽く頭を下げ、剛に感謝のまなざしを向けた。


それからバッグを開けて、なかからきれいに折りたたんだハンカチを取り出した。


「じゃあ、これ、お返しします。」


わたしは両手でハンカチを持ち、ハンカチを剛に差し出した。


「うん。わざわざ返しにきてくれて、ありがとう。」


剛はハンカチを受け取ると、ジーンズのポケットの中にしまった。


「それじゃあ遅くなるから、わたし、帰りますね。」


わたしがそう言ったとき、剛がこう言った。


「送っていくよ。」