「ちょっとくらい、いいじゃねぇか。」
酔っ払いが再び、近寄ってくる。
駅の改札口から出てくる人たちは、こちらの様子を伺うだけで、誰も助けにきてくれようとしない。
逃げるしかない。
そう思って、階段を駆け下りようとしたとき、後ろから酔っ払いに腕をぐいとつかまれた。
「はなしてください!」
そう叫んでも、酔っ払いははなしてくれない。
酔っ払いの酒臭い息が吹きかかる。
そのとき・・・、
「おい、何してるんだ!やめろよ!」
大きな声が響き渡り、酔っ払いの手がゆるんで、わたしの腕をはなした。
おそるおそる後ろを振り返ってみると、後ろで剛が酔っ払いの両腕をつかみ、動きを封じている。
「はなせぇ!!」
酔っ払いがわめいている。
「美里ちゃん、」
剛が言った。
「この酔っ払い、ここに放置しといたら、また誰かにからむかもしれないし、とりあえず、近くの交番にでも連れて行こう。」
「うん・・・。」
わたしはうなずいた。
剛は酔っ払いをひきずりながら、駅の近くの交番に向かい、わたしも彼のあとを追って歩いた。
酔っ払いが再び、近寄ってくる。
駅の改札口から出てくる人たちは、こちらの様子を伺うだけで、誰も助けにきてくれようとしない。
逃げるしかない。
そう思って、階段を駆け下りようとしたとき、後ろから酔っ払いに腕をぐいとつかまれた。
「はなしてください!」
そう叫んでも、酔っ払いははなしてくれない。
酔っ払いの酒臭い息が吹きかかる。
そのとき・・・、
「おい、何してるんだ!やめろよ!」
大きな声が響き渡り、酔っ払いの手がゆるんで、わたしの腕をはなした。
おそるおそる後ろを振り返ってみると、後ろで剛が酔っ払いの両腕をつかみ、動きを封じている。
「はなせぇ!!」
酔っ払いがわめいている。
「美里ちゃん、」
剛が言った。
「この酔っ払い、ここに放置しといたら、また誰かにからむかもしれないし、とりあえず、近くの交番にでも連れて行こう。」
「うん・・・。」
わたしはうなずいた。
剛は酔っ払いをひきずりながら、駅の近くの交番に向かい、わたしも彼のあとを追って歩いた。


