☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

「ちょっとくらい、いいじゃねぇか。」


酔っ払いが再び、近寄ってくる。


駅の改札口から出てくる人たちは、こちらの様子を伺うだけで、誰も助けにきてくれようとしない。




逃げるしかない。


そう思って、階段を駆け下りようとしたとき、後ろから酔っ払いに腕をぐいとつかまれた。


「はなしてください!」


そう叫んでも、酔っ払いははなしてくれない。


酔っ払いの酒臭い息が吹きかかる。


そのとき・・・、



「おい、何してるんだ!やめろよ!」


大きな声が響き渡り、酔っ払いの手がゆるんで、わたしの腕をはなした。


おそるおそる後ろを振り返ってみると、後ろで剛が酔っ払いの両腕をつかみ、動きを封じている。


「はなせぇ!!」


酔っ払いがわめいている。


「美里ちゃん、」

剛が言った。


「この酔っ払い、ここに放置しといたら、また誰かにからむかもしれないし、とりあえず、近くの交番にでも連れて行こう。」


「うん・・・。」

わたしはうなずいた。



剛は酔っ払いをひきずりながら、駅の近くの交番に向かい、わたしも彼のあとを追って歩いた。