次の日の夕方、高校から帰ったあと、わたしはいったん家に戻り、制服から私服に着替えた。
それから晩ごはんを食べると、軽く身だしなみをととのえた。
お父さんが勝手に決めた規則として、門限は9時と決められていたけれど、どうしても友達と用事があるからと説明して、両親から外出の許可をもらった。
わたしは鍵を持って家を出ると、自転車に乗って、再び駅のほうへと出かけた。
わたしは自転車を駐輪場に止め、駅へとつづく階段を上り、駅の改札口を出たところにあるシャッターの下りた店の前に立った。
ここが剛との待ち合わせの場所だった。
時計を見ると、9時15分だ。
約束の時間まで、あと15分ある。
ときおり辺りを見回して、剛の姿が見えないか探していたとき、わたしはふと男の罵声を聞いた。
ちらりとそちらのほうを見てみると、片手に酒瓶を持った中年男が、大声を上げながら、ちどり足で歩いている。
明らかに、酔っ払っている様子だ。
どうかこっちに来ませんように。
心の中でそう願った。
しかし運悪く、酔っ払いはわたしのほうに歩いてくる。
それから晩ごはんを食べると、軽く身だしなみをととのえた。
お父さんが勝手に決めた規則として、門限は9時と決められていたけれど、どうしても友達と用事があるからと説明して、両親から外出の許可をもらった。
わたしは鍵を持って家を出ると、自転車に乗って、再び駅のほうへと出かけた。
わたしは自転車を駐輪場に止め、駅へとつづく階段を上り、駅の改札口を出たところにあるシャッターの下りた店の前に立った。
ここが剛との待ち合わせの場所だった。
時計を見ると、9時15分だ。
約束の時間まで、あと15分ある。
ときおり辺りを見回して、剛の姿が見えないか探していたとき、わたしはふと男の罵声を聞いた。
ちらりとそちらのほうを見てみると、片手に酒瓶を持った中年男が、大声を上げながら、ちどり足で歩いている。
明らかに、酔っ払っている様子だ。
どうかこっちに来ませんように。
心の中でそう願った。
しかし運悪く、酔っ払いはわたしのほうに歩いてくる。


