☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

わたしのオレンジジュースが運ばれてきて、さらにしばらくして、剛のマカロニグラタンが運ばれてきた。


剛のちょっとした仕草や表情は、梓とよく似ていた。


けれども剛は、梓とはまったく異なる雰囲気も持っていた。


梓は淡々としているようで、それでいて、ときに激しく情熱的になるときがある。


一方、剛は常に落ち着きがあって、穏やかな感じがする。


梓がくすぶったり、燃え上がったりする炎だとすると、剛は森の奥で、小さな生き物たちを見守りながら立っている大きな木みたいな感じ。



最初はやや緊張気味だったわたしも、徐々に緊張がほぐれてきて、剛と普通にしゃべれるようになってきた。


それは剛がわたしの心を、解きほぐそうとしてくれたからかもしれない。




二人でファミリーレストランから出るとき、日は沈み、辺りは薄暗くなり始めていた。


「ジュース、おごってくれて、どうもありがとう。」


わたしは剛にお礼を言った。


「どういたしまして。」


剛も言った。


「それじゃあ、わたし、そろそろ家に帰りますね。」


剛にそう言ったとき、わたしはふと、あることを思い出した。