☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

「おれが、勝手にそう感じてるだけだけど。」


剛は再び微笑んだ。


やっぱり笑うと、梓にそっくりだ。



「でもなんか、そう言われると、ちょっと嬉しいかも・・・。」

わたしは剛に言った。


「わたし、一人っ子だから、お兄さんもお姉さんもいないし・・・。」


「よかったら、おれのこと、お兄ちゃんって呼んでもいいよ。」


「えっ、ほんとに?」


「うん。美里ちゃんがそう呼びたければ、どうぞ。」


「じゃあ・・・、剛お兄さんって、呼んでもいいですか・・・?」


「うん、もちろん。」




このときから、わたしと剛の特別な関係が始まったのだと思う。


友達でもなく、他人でもなく、本当の身内ではないけれど、でも兄と妹のようなそんな関係。