☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

かっちゃんは、今は利栄子とラブラブで、おそらく美幸の命日さえ覚えていないのだろう。


わたしとの間にできた赤ちゃんのことを、思い出すことなんてないのだろう。


美幸にとって、かっちゃんはこの世でたった一人のお父さんなのに・・・。



わたしのことは、忘れてもかまわない。


二度と思い出さなくていい。


でも生まれてくることができなかった、大切な命のことを忘れてしまうなんて・・・。


それじゃ美幸がかわいそう・・・。




美幸の命日に見た夢。


お父さんが遊んでくれたと、嬉しそうに言った美幸。


でもそれはきっと、ただの幻想にすぎなかったのだろう・・・。




かっちゃんに対する苛立ちを抱えて、重苦しい気持ちで、コンビニから出たときだった。


目の前に、見覚えのある背の高い人の姿があることに、わたしは気付かなかった。


そのまま歩道を歩いて、駅前の自転車の駐輪場へ向かおうとしたとき、誰かがわたしの名前を呼んだ。


「美里ちゃん。」


わたしは辺りを見回した。


そしてある人と目が合った。