「でももし、携帯がロックされてたり、女からのメールがあらかじめ削除してあったら、どうするつもりだったの?
もしかしてそのまま、あいつとやるつもりだったの・・・?」
梓はたずねた。
「うーん、実はね、ホテル行こうって誘って、あの人が喜んだときくらいから、何となくあの人はわたしのこと、ただの体目的なんだなぁって、分かり始めてたんだ。」
麻里奈は言った。
「だからどっちにしろ、あの人がシャワー浴びてる間に、わたしは出て行くつもりだったの。」
「そうだったの。でも麻里奈は大丈夫・・・?」
わたしは心配になってたずねた。
「彼氏から裏切られたわけだし・・・、すごい辛かったよね・・・?」
「それがね、それほどでもないの。」
麻里奈は言った。
「むしろその反対で、すっきりした気分なの。多分、わたしもあの人のこと、愛してるって思っていたけど、でも本当はただ寂しくて、愛してるって思い込んでいただけなんだって、気づいたからだと思う・・・。
あの人から、好きだから付き合いたいって言われたとき、すごい嬉しかった。こんなわたしでも、好きだって言ってくれる人がいるんだなぁって思ったの。
わたしね、実を言うと・・・、小さい頃から、寂しかったんだ。うちのお父さんは仕事が忙しくて家にはめったに帰って来ないし、うちのお母さんはわたしのお姉ちゃんのほうばっかりひいきにしてて。
お姉ちゃんはきれいで、勉強も習い事も何でもできて、いつもお母さんからかわいがられてた。でもわたしは、ブスで何のとりえもないダメな子だって、言われつづけてきたの。
もしかしてそのまま、あいつとやるつもりだったの・・・?」
梓はたずねた。
「うーん、実はね、ホテル行こうって誘って、あの人が喜んだときくらいから、何となくあの人はわたしのこと、ただの体目的なんだなぁって、分かり始めてたんだ。」
麻里奈は言った。
「だからどっちにしろ、あの人がシャワー浴びてる間に、わたしは出て行くつもりだったの。」
「そうだったの。でも麻里奈は大丈夫・・・?」
わたしは心配になってたずねた。
「彼氏から裏切られたわけだし・・・、すごい辛かったよね・・・?」
「それがね、それほどでもないの。」
麻里奈は言った。
「むしろその反対で、すっきりした気分なの。多分、わたしもあの人のこと、愛してるって思っていたけど、でも本当はただ寂しくて、愛してるって思い込んでいただけなんだって、気づいたからだと思う・・・。
あの人から、好きだから付き合いたいって言われたとき、すごい嬉しかった。こんなわたしでも、好きだって言ってくれる人がいるんだなぁって思ったの。
わたしね、実を言うと・・・、小さい頃から、寂しかったんだ。うちのお父さんは仕事が忙しくて家にはめったに帰って来ないし、うちのお母さんはわたしのお姉ちゃんのほうばっかりひいきにしてて。
お姉ちゃんはきれいで、勉強も習い事も何でもできて、いつもお母さんからかわいがられてた。でもわたしは、ブスで何のとりえもないダメな子だって、言われつづけてきたの。


