☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

あの人が前に話で聞いた梓のお兄さんなのかと、わたしは思った。


梓が襲われそうになったときに、助けてくれたという・・・。




梓はわたしをソファーのあるところまで案内し、わたしたちはソファーに腰かけて、一緒にカルピスを飲んだ。


「兄妹だけど、ずい分、年はなれてるみたいだね。」


わたしは梓のお兄さんの顔を思い出しながら言った。


落ち着いた雰囲気で、大人っぽい。


多分、10代ではなさそうだ。




「うん、七歳はなれてるんだ。」


梓は言った。


「お兄ちゃんは22歳で、大学の医学部の四年生。」


「医学部なんて、頭よさそう・・・。」


「うん。わたしもお兄ちゃんみたいに、もうちょっと頭がよかったらいいんだけどね。

まぁ、兄妹といっても、血がつながってるのは、半分だけなんだけど。父親は別の人なんだ。

お兄ちゃんが6歳のときに、ママがお兄ちゃんを連れて、わたしのパパと結婚して、わたしが生まれたってわけ。」


「そうなの・・・。」



「ほら、ここに結婚式の写真があるでしょ。」


梓は戸棚の上に飾られている写真を指差した。


わたしはそちらのほうに顔を向けた。