あの人が前に話で聞いた梓のお兄さんなのかと、わたしは思った。
梓が襲われそうになったときに、助けてくれたという・・・。
梓はわたしをソファーのあるところまで案内し、わたしたちはソファーに腰かけて、一緒にカルピスを飲んだ。
「兄妹だけど、ずい分、年はなれてるみたいだね。」
わたしは梓のお兄さんの顔を思い出しながら言った。
落ち着いた雰囲気で、大人っぽい。
多分、10代ではなさそうだ。
「うん、七歳はなれてるんだ。」
梓は言った。
「お兄ちゃんは22歳で、大学の医学部の四年生。」
「医学部なんて、頭よさそう・・・。」
「うん。わたしもお兄ちゃんみたいに、もうちょっと頭がよかったらいいんだけどね。
まぁ、兄妹といっても、血がつながってるのは、半分だけなんだけど。父親は別の人なんだ。
お兄ちゃんが6歳のときに、ママがお兄ちゃんを連れて、わたしのパパと結婚して、わたしが生まれたってわけ。」
「そうなの・・・。」
「ほら、ここに結婚式の写真があるでしょ。」
梓は戸棚の上に飾られている写真を指差した。
わたしはそちらのほうに顔を向けた。
梓が襲われそうになったときに、助けてくれたという・・・。
梓はわたしをソファーのあるところまで案内し、わたしたちはソファーに腰かけて、一緒にカルピスを飲んだ。
「兄妹だけど、ずい分、年はなれてるみたいだね。」
わたしは梓のお兄さんの顔を思い出しながら言った。
落ち着いた雰囲気で、大人っぽい。
多分、10代ではなさそうだ。
「うん、七歳はなれてるんだ。」
梓は言った。
「お兄ちゃんは22歳で、大学の医学部の四年生。」
「医学部なんて、頭よさそう・・・。」
「うん。わたしもお兄ちゃんみたいに、もうちょっと頭がよかったらいいんだけどね。
まぁ、兄妹といっても、血がつながってるのは、半分だけなんだけど。父親は別の人なんだ。
お兄ちゃんが6歳のときに、ママがお兄ちゃんを連れて、わたしのパパと結婚して、わたしが生まれたってわけ。」
「そうなの・・・。」
「ほら、ここに結婚式の写真があるでしょ。」
梓は戸棚の上に飾られている写真を指差した。
わたしはそちらのほうに顔を向けた。


