☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

バスに十五分ほど揺られていると、窓の外の景色は都会の風景から住宅地へと変わった。


梓がボタンを押し、バスが停車する。


わたしたちは、バスから降りた。





梓の家は、バス停のすぐ近くにあった。


ごくありふれた二階建ての家で、ベランダがあり、庭には夏の花々や野菜が勢いよく育っている。


梓はポケットの中から鍵を取り出し、ドアの鍵を開けた。


家の中には誰もいないようだった。



「パパとママはまだ仕事中だから。」


梓はサンダルを脱ぎながら言った。


わたしもサンダルを脱いで、家の中に上がった。


クーラーがきいていて、とても涼しい。


梓は冷蔵庫を開けて、おみやげのケーキをしまった。




「荷物はどこに置いたらいい?」


梓にそうたずねたとき、ふいに玄関のベルが鳴った。



「あっ、宅急便屋さんかも。」


梓は声を上げた。


「美里はわたしと一緒の部屋に寝てもらうから、荷物は二階の突き当りの部屋の中に置いといてくれる?」


「うん、分かった。」