夏休みは家でだらだらしつつ、宿題をするという生活がつづいた。
アルバイトができる年齢になったけれど、かつてのクラスメイトと出くわすのが怖くて、アルバイトはしなかった。
梓とは毎日のように、携帯メールで連絡を取り合っていた。
梓もアルバイトをしていなかったので、わりとひまそうだった。
そんな夏の暑い日の午後、梓からメールではなく、珍しく電話がかかってきた。
「もしもし、美里、夏バテしてない?」
梓は元気よく電話越しにたずねた。
「うん、まあまあ元気。」
わたしは答えた。
「梓は?」
「暑いけど、何とかバテずにいる。あのさぁ、実は今日はお誘いがあって、電話したの。」
「お誘い?」
アルバイトができる年齢になったけれど、かつてのクラスメイトと出くわすのが怖くて、アルバイトはしなかった。
梓とは毎日のように、携帯メールで連絡を取り合っていた。
梓もアルバイトをしていなかったので、わりとひまそうだった。
そんな夏の暑い日の午後、梓からメールではなく、珍しく電話がかかってきた。
「もしもし、美里、夏バテしてない?」
梓は元気よく電話越しにたずねた。
「うん、まあまあ元気。」
わたしは答えた。
「梓は?」
「暑いけど、何とかバテずにいる。あのさぁ、実は今日はお誘いがあって、電話したの。」
「お誘い?」


