☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

やがて一学期は終わり、夏休みがやってきた。


日差しは強く照りつけ、真っ青な空には、白い入道雲がもくもくと背を伸ばしている。




去年の夏休みは、かっちゃんとたくさんデートをした。


たくさんおしゃべりをした。


そして・・・、


初めてセックスして、赤ちゃんができた。


あれからもうすぐ一年がたとうとしている。





かっちゃんの家のそばはなるべく通らないようにしていたけれど、それでもかっちゃんの家の近くを通ったり、ひまわりの花を見たりするたびに、かっちゃんのことや、去年の夏休みのことを思い出してしまう。


大人が誰も見ていないすきに、こっそりキスしてくれたこと。


照れながらも、好きだとちゃんと声を出して言ってくれたこと。


初めてセックスしたとき、あまり痛くないように優しくしてくれたこと。


かっちゃんといるとき、わたしはいつも楽しくて、幸せだった。


けれども楽しい思い出のあとには、いつも思い出したくない別の記憶が出てきてしまう。