☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

わたしは学校の休み時間のときは、ほとんどいつも梓と過ごすようになった。


一週間のうち何日かは、放課後に一緒に遊びに出かけた。


わたしたちの間に生まれたのは、うわべではない、真の友情。


中学生時代、わたしには多くの友達がいた。


けれども友達だと思っていた子は、いじめが始まったとたん、わたしのそばから去っていった。



そんなうわべだけの友達はもういらない。


わたしがほしかったのは、心から友達だと呼べる人。


うわべだけの友達をたくさん持つよりも、心から通じ合える本当の友達を一人持つほうが、ずっと幸せなことだと、わたしはあらためて実感していた。




梓と仲良くなってから、わたしの心のなかで強張っていたものが、ふっとやわらいだような気がした。


わたしは他のクラスメイトにも、自分から話しをするようになった。



あのおネエ系の麻里奈という女の子は、話してみると意外と恥ずかしがりやで、繊細な子だった。


イラストを描くのが好きなおっとりした由衣という女の子は、見た目どおり、話すときものほほんとしていて、どこか空想の世界にいるような感じだった。


わたしの右隣の席のおしゃれ好きな晃司という男の子は、明るくて元気のいい子だった。


親しみやすいので、クラスでも人気がある。


左隣の席のがり勉の孝雄という男の子は、おとなしくて、人見知りするタイプのようだったので、あえてあまり話しかけることはなかったが、人が良さそうな感じだということは、見ていて分かった。