☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

簡単には解決しない難しい問題だと思うけれど、どうかいじめなんてなくなる世の中になってほしい。


人と人とがもっと理解しあえたら、きっと世の中はもっと平和になるはず。





「あっ、ついつい長話しちゃった。美里の家、遠いんだったよね?そろそろ駅に行かないと間に合わないんじゃない?」


ふと梓が時計を見ながら言った。


「ああ、そうだね。」


わたしも時計を見た。


「駅まで送っていくよ。」


「うん、ありがとう。」


わたしたちは立ち上がると、ビルの地下を走る地下道を通って、駅まで一緒に歩いて行った。



「じゃあ、美里、またあした!」


梓は改札口でそう言って、手を振った。


「うん、またね。今日は誘ってくれてありがとう!」


わたしも梓に手を振り返した。




わたしと梓がただのクラスメイトではない、友達同士になれた日だった。