☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

梓の言葉は、わたしにとっては思いがけないものだった。


わたしは今までそんなふうにいじめている子のことを考えたことはなかった。


いじめている側はいつも優位な立場で、いじめられる側はただ泣くしかない。


傷つける側と傷つく側。


まるで巨大な猛獣とちっぽけな野ネズミみたいな関係。




いじめられる側だけでなく、いじめる側も不幸だという梓の言葉。


梓の意見に賛成するかどうかは、人それぞれだと思うけれど、わたしは何となく彼女の言いたいことは、分かる気がした。


いじめは、いじめられる側だけでなく、いじめる側にとっても、決していいことではない。


どちらの側にとっても、決して幸せになれることではない。




いじめは学校内の小さな戦争みたいなもののように思う。


強い立場の子が命令して、その命令を聞いて、他のみんなが弱い立場の子をいじめる。


戦争で犠牲になるのがいつも弱い立場の人々だということと同じように、学校のいじめで傷つけられるのも弱い立場の子。



でもきっと必ず解決への道があるはず。



もしそれぞれの立場の子がちゃんと向き合って、いじめた子はいじめられた子の痛みを理解し、

いじめられた子は、いじめた子がなぜこんなことをしたのか、きちんと話を聞き、

それぞれの気持ちを理解しあったうえで、いじめた子はいじめられた子にきちんと謝り、

いじめられた子がその謝罪の言葉を受け入れることができたなら、

いじめは少しずつなくなっていくのではないだろうか・・・。